不妊の治療を続け、妊娠がわかったときの喜びはとても大きなものだと思います。
その反面、妊娠は継続できるのか、子どもに異常はないのか、など新たな不安が生じることもあります。妊娠期間中は心身の変化が大きく、戸惑うことが多いのが普通です。わからないことや不安なことがある時はそのままにせず、医師や助産師、関係機関に相談してみましょう。
また、各市町や医療機関では、妊婦さんやその家族を対象に、妊娠中の過ごし方や分娩、育児についての話が聞ける「母親・父親学級」「両親学級」などを開催しています。 専門スタッフのアドバイスや他の妊婦さんとの交流を通しながら、出産・育児に備えていってはいかがでしょうか。
多胎妊娠の場合
不妊治療による妊娠の場合、排卵誘発剤や胚の移植数などにより、多胎妊娠になる確率が高くなります。多胎とわかったときには、これから先の自分の身体や子どもの状態、経済的なこと、育児など、さまざまな不安を抱えられるのではないかと思います。
妊娠中に起きる問題は、妊婦健診をきちんと受けることで適切に対処できることが多くあります。妊婦健診をしっかり受けて自分の身体や子どもの状態を理解していきましょう。
また、妊娠中から家事や育児について具体的にイメージし、準備しておくことも大切です。
協力してもらえる人や場所、協力内容について夫や家族と話し合い、考えておきましょう。
多胎を育てた方の手記やサークルなども参考になります。 不安や悩みはひとりで抱え込まず、周囲の人や各市町の保健センター、県の健康福祉センター、受診している医療機関など
にご相談ください。
小さな赤ちゃんの場合
生まれたときの体重が2500g未満の赤ちゃんを低出生体重児、37週未満で生まれた赤ちゃんを早産児といいます。
不妊治療により多胎妊娠となると、低出生体重児や早産児になる確率が高くなります。
小さな赤ちゃんの場合、生理的に未熟な状態で生まれることが多く、生後速やかに適切な処置を行う必要があります。またその後も栄養や環境など、通常よりも配慮が必要になることがあります。しかし、どのような状況であってもご両親が赤ちゃんと関われるよう、そして退院後の生活がスムーズに送れるように医療機関での支援がなされています。
また、体重が2500g未満の赤ちゃんが生まれたときには、速やかに県の健康福祉センター又は宇都宮市子ども部子ども家庭課に届け出てください。(母子保健法第18条)それによって、家庭訪問や電話などにより、赤ちゃんやお母さんに必要な支援や医療費に関する情報提供などが受けられます。